『良いこと悪いこと』最終回 事件の真相判明→残酷すぎる展開にネット動揺「まさか」「生き地獄」（ネタバレあり）

たくさんの仕掛けにより多くの人を食いつかせ、いじめの問題を突きつけ考えさせる見事なドラマでした。賛否両論の終わり方の裏で、自分の生き方はどうか考えてほしいという願いがひしひしと伝わってきます。いじめている子は相手の気持ちを想像する力が弱い子や指導されても響かない子が多く、その保護者も、悪いのはうちの子だけですか、うちの子も嫌な思いをさせられたことなんてたくさんあるなどと、必死に責任逃れする人が多いのが現状です。せめて子どもたちだけは成長してほしいと教師は四苦八苦しますが、本来学ばせなければいけない内容は膨大にあり、事実を確認する時間すら足りません。様々な課題に多くの人が向き合うきっかけとなる今回のようなドラマを、たくさん作ってほしいと願います。

たぶん凄く良い作品だったと思います。
でも私は1話で観るのをやめてしまいました。理由は小学生の時に酷いイジメにあっていて、観ていたら、フラッシュバックのようになり息苦しくなってしまったからです。
もう遥か昔だし、自分の中では辛い時期だったけど、乗り越えて生きていけてると思っていたけど無理でした。
途中リタイヤしたからドラマの内容は詳しくはわかりませんが、イジメてる側は忘れても、イジメられてる側は深く傷をつけられて、表面上は治っても、えぐられた傷は修復出来ないんだと認識してほしいです。

子どもの頃のイジメが大人になって巡り巡って大きな事件に繋がる。正しくバタフライ効果。だからテーマソングがポルノグラフィティのバタフライなんだ。納得した。

9話でキングがコンサート会場でカッターナイフをもって宇都見に殺意を感じる場面と、10話でイマクニに銃を握らされイマクニに銃を向け震える場面。この２つの場面のキングの心理状態が友人を殺された犯人への憎悪なのか自分自身が糸を引いてしまったイジメへの贖罪の気持ちなのか、その両方なのか、感情の入り混じり方の解釈は受け止める人によって差があるように思えた。どれが正解ということではなく余韻を残すいいエンディングだったと思う。

東雲さんのアポロの記事の第2弾が気になります。

初回で元いじめっ子だったAさんが塗装店を営みのうのうと暮らしていることを掲載。
その記事が発端となって特定された高木塗装店は落書きされ、娘の花音はイジメられることに。

第2弾ではその辺りを取材し、自分の記事によって新たなイジメが生まれたこと、今度は花音ちゃんをイジメた人たちがAさんと同じだと弾糾し、将来同じような運命を辿るかもしれないという記事を上げればいいのにって思ってました。

最終回で判明した2人は、犯人ではあるけれど「真犯人」というよりも「共犯者」でしたね。
ならばこのドラマの「真犯人」は「いじめ」そのものだったかもしれません。
それさえ無ければ、この事件は発生し得なかったワケですから。
ドラマで他同級生達から「お前らがいじめていたんだろ」とか「迷惑だ」的な事言われていたけど、いじめを知っていて傍観していただけなら参加するのと大差は無い。
（※散々いじめられた経験のある者の特権としての意見である事を断っておきます）
勝手な意見ですが、誰かが勇気を持って手を差し伸べたなら回避できたかも知れない悲劇だったんです。
個人的には救いのある良いラストだったと思います。（いじめサイドをいまだに許せない身としての意見として）
ちなみに、残ったいわゆる伏線や謎はワザとなのかも。
それが残り続ける限り「いじめ」と向き合ってもらいたいと言うメッセージだったのかもしれません。

今回のドラマ、考えさせられました。私は61歳です。私は小学2年生〜今なおいじめにあっています。
5年生の時、カッターを持って死のうと思い手にあてたと思います。
何処か違う町に行きたいと思った事も。
結婚はできました。家族にも恵まれました。
自分自身の体験は、主人、子供にはいいました。理解してくれました。
ご近所さんからは、同級生が、います。私の事をママ友に喋り、私をさける方々もいます。
でも生きて行きます。
長文ですみませんでした。
素敵なドラマありがとうございます。

ノンストップミステリーというキャッチフレーズだったので、最終回はこれまで提示されてきたヒントを基に、謎解きタイムになるのだと勝手に思い込んでいました。

結果は、イジメに関するメッセージを提示することに重点置かれていました。ネットで予想された真犯人は当たっていましたが、あっさり描かれてました。謎解きを期待していた身としては肩透かし喰らった気分です。

ただイジメというものが生じる構造に対する考察は、よかったと思います。誰もが、人から叩かれるときもあれば、叩く側に回っていることもあるのです。身に覚えあります。

このドラマはいじめに対するメッセージだけでなく、生きていて上で常にある選択に真摯に向き合い、責任を持ちましょう、ということだと思いました。
園子のセリフの「自分にとって良いことが誰かにとっては悪いことの場合もある」ということだと思います。
東雲と今国にとって、いじめをなくすのは良いことだけど、その復讐の影響で何の罪もない花音がいじめにあうという流れが、園子のセリフの象徴的な場面として描かれました。
そして、最後に花音が倉庫に閉じ込められていたのを救ったのは、ケンカしていた同級生だと思いますが、これもキングがケンカの場面を見て花音に謝るように言う選択をしたことが救いになったということだと思います。

終始胸が苦しくなる最終回でした。
いじめの被害者にとっていじめは世間から犯罪だと認められる事が必要だという想い。加害者は罪の意識と事の重大さに気づかないでそのまま大人になると悪いまま人としては何も変わらない。
このドラマは「いじめ」という事が結果何を生むのかに重点を置いたドラマでしたね。まだまだ難しいテーマでこうした方が良いだろうなどの理想論では解決できない問題なので、私の願いとしては傷ついている子がいたら味方になってあげられる子が少しでも増えてくれたらという思いと皆で注意できる勇気を子供達が持てたらという思いです。

中学の同窓会の時に私を虐めていた男子が「俺のこと覚えてる？」と声を掛けて来ました。「覚えてるよ。私のことを虐めてたよね？」と言ったら驚いて、「あの頃は俺らガキだったから…悪かった。」と謝ってくれた。あの頃学校へ行くのが辛くて死にたいと思ったこともあったけど、家族を悲しませたくないのと、見返してやる！と言う強い気持ちを持ち続けて卒業まで休まず頑張りました。大人になって母親に虐められていたことを話したら何で言ってくれなかったの？と…。虐め＝嫌われてる＝恥ずかしいことと思っていて、親には話せなかったです。

結末は賛否両論あるようですが、確かにそうなると思います。
いじめされた方はいじめられたと思うが、いじめた方はそんなつもりはなかった…からかっただけ冗談だったと。冗談だったら常態化はしない。
キングがやらなければ事は起きなかった。だからといって東雲や今國がやり返そうとした事も心情としては分からなくはないが正しくはないと思う。園子が言うようにいじめる方もいじめられる方も変わろうとしなければいけないと思う。
自分がされても大丈夫な事も相手にしたらそうでは無い事がある。我が子には常に言ってる事ですが、子供が話す学校での出来事を聞くと自分がされた事は嫌だけど、同じ事を別な子にしてる子もいるようで…。自分が、やってる事が良くない事と気付いてない子もいるんだなぁ〜と感じます。
このドラマを子供戸見て、子供もいろいろと感じたようです。