石丸伸二氏　古市氏や元乃木坂とのやりとりは「完全に戦略」「ここは外しちゃいけないっていうポイント」

石丸氏はメディアに対しかなり批判的でありながら逆に上手く活用するという相反する態度で臨んでいるように思う。サンジャポに対しては少し好意的であったり、ＮＨＫには苦言を呈したり使い分けもしているようであった。また、最近は深夜番組に突然出演するなど特にテレビには意識を払っている。かつて小泉純一郎がテレビを上手く活用し国民から絶大な人気を得た。石丸氏は、メディアと特にテレビ局を上手く活用し知名度を上げ、次のステージに備えているように思う。

落選した候補者に対して2位で嬉しかったですか？とか言う馬鹿げた古市氏の質問は未来永劫恥ずかしいこととして残すべき。
メディアの政治関連の適当さを明るみにしてくれた石丸氏にはその意味では感謝です。

メディアに厳しいと言っても、選挙前から思想や政策を取り上げていたネット番組には、選挙終了後もしっかりと受け答えしていたと思います。
第2位に健闘したからと言って、いきなり感想とか手応えとか聞かれても｢は？｣となるのは仕方ないと思いますね。
地上波もスポンサーや視聴率などの制約はあれど、もう少し報道の仕方を変えないとダメなんじゃないでしょうか？

戦略は一部には刺さってる。
ただそれは一部であってメインストリームではないし、なるかどうかもわからない。
メディアの逆鱗に触れたことは間違いないだろう。
あれでテレビ側にも襟を正すのが新しい流れと考える人間もいるかも知れない。
ただ上手くいくかは全くわからんね。
でもメディアに対してそういうチャレンジをする姿は見てて面白い。
ときには反感を抱く人がいる方がスリリングだし政治家らしい。
個人的にはしばらく眺めていたいが、それよりも市長時代の実績にフォーカスをあてて報道して欲しいという気持ちがある。
口だけなのかそうでもないのか。

再ブレイクした頃の有吉氏にちょっと重なる部分がある。
「こいつやらかした」と思ったらとことんまで叩きのめす。
批判や誹謗中傷が怖くてそこまで踏み込む事ができない今だからこそ、この様な異端児的な行動が逆に注目される。
そこに納得できる部分や共感できる部分があれば、若者の指示は得易い。
こうやってメディアに呼ばれる様になり、全国的に有名人となった石丸氏。
正に計算通りのシナリオではないか。
今後石丸氏がどの様な行動に打って出るか、全国の市町村議会の方々は戦々恐々としているかも知れないが、注目度は相当高まるはず。

昔の商品ヒットの法則に、100人の内、49人に嫌われ51人に好かれるってのが随分昔にあったね。
49人が不評を広め、51人が不評に反発して複数回購入してファン化し、嫌ってた49人が商品の名称を広める役割をするって理論だったけど、今時でも、こんなやり方で通用するんだね。
反石丸氏派の皆さん、いい様に利用されましたね。
反石丸氏派の呟きで、石丸氏の知名度が全国的にアップしましたね。
後は、石丸氏は人当たりの良いところと、マスゴミを叩けば、アレ意外にいい奴じゃんと見方を変える反石丸氏派が出てくるから。
商品ヒットの法則通りの展開で、今も昔も変わらないのかな。

石丸さんの選挙後のメディア対応については安芸高田市長時代から眺めて来ていない、今回の選挙で初めて知った方々にとっては少々刺激が強過ぎたのかも知れませんね。
選挙期間中の演説や討論会の爽やかな姿として初めて知ってしまえば、選挙後のあのケンカ売るかの様な姿を見て一気に幻滅してしまうのも理解は出来ます。
ただ過去から少しでも見て来た者から言わせて貰えば、あれは見慣れたいつものパフォーマンスでした。

個人的には偏向報道が過ぎるメディアに対しての皮肉を込めたメッセージと捉えましたが、額面通りに見たままを素直に見る層にはそのままの姿で捉えられんだなと感じました。
コメントの荒れ具合を見ても、コロナ禍でも強く感じましたが世の中は「純粋」な方が多いなという印象です。

石丸さんは、「こういう自分を使った方が、シンプルに変革が出来るよ。」と国民に投げかけている。
例えば、東京と他の自治体がコラボ（日本の衰退スピード緩和の為）する際、なぁなぁな議論は出資者である都民を裏切ることになる。
そんな事は、絶対にしないことを分かり易く示してくれている。（個人的心情と政治家的信条を明確に分け、公の場では後者に徹している、性格の話しではなく、一般的大人の社会的責任と定義されている。（←ここに驚愕、嫉妬、羨望、興奮、憧憬、警戒、恐怖の感情が生まれている。（まるで蒼天航路の曹操だ。笑））
よく、石丸さんはどの様な具体的方法で日本の衰退スピードを緩和させたいのかしつこく質問される論者が居られるが、コラボ先の地方自治体が、自分たちと出資者（東京）の為に、有益な事業を示せば、それを石丸さんを通し、都に提案する事が出来る環境がすぐに出来上がる。
そういう仕組みを作ると言っている。

石丸氏は質問者に対して「前提が間違っています。」と言うことが多い。
一方で政治家として何をしたいのかを問われると「石油が尽きることに伴う問題」、「人口減少の問題」を語り出す。
石油は過去の採掘技術では数十年で尽きるとも言われていましたが、アメリカではシェールガスが採掘できるようになり、日本近海でも今後メタンハイドレートが採掘できるようになるかもしれない。
人口減少についてもAI技術により商品管理者、運転手、税理士、弁護士など仕事をなくす人たちが増加することが予測されている。そのため、人口減少は昭和、平成の時代にはデメリットであってもこれからはメリットになる可能性がある。
石丸氏のやりたいことは、ひょっとしたら前提が間違っているというか、時代遅れなのかもしれない。
知らんけど。

石丸氏の戦略はメディアとの関係を意識したものだろうが、視聴者も石丸氏の戦略を受け止める心の準備ができていなかった。それと、石丸氏は、5月まで広島県の市長でありながら、短期間で東京で勝てる候補になろうとしたことに無理があった。4年後の都知事選を目指し、その間、テレビに出て知名度を上げていれば、このような軋轢は生じなかった。性急すぎる石丸氏の動きに、メディアも視聴者も対応できなかったということだろう。