乃木坂46、なぜ“20代前半での卒業”が増加？　松尾美佑＆矢久保美緒の例が示すグループの構造変化

新しい人がどんどん入ってくるという構造である以上、注目は新しい人に移っていくことになるのは必然的な部分もあり、運営のお気に入りや強力な人気を備えた一部の人を除いては、どうしてもグループの中での存在感や影が薄くなっていくことになる。勝ち負けという言葉はあまり使いたくはないが、運営のさじ加減1つで、グループ内での序列が割と早い段階で決定づけられて、一度つけられた序列はずっとそのままであることが多く、そこから浮上する可能性は限りなく低い。これ以上ここにいても…という気持ちから卒業する人が増えるのは当然だと思う。

経験密度という表現はしっくりくるものがあります。全メンバーとも、大きな会場でのライブや冠番組、YouTubeやグループ動画の配信、アンダーライブも含め自分にスポットが当たる場面なんかを経験し、初期の頃よりやり切った感覚を得る時期が早くなるのはわかる気がします。逆に今でいうと6期生のようなアイドルになって間もない子でも、センターやフロントに選ばれて、短時間にものすごく多くの経験して、先輩メンバーの経験値をすごいスピードで追い越していく子がいて。そういうのを見ると、グループで自分にできることはもうないと感じるタイミングも以前よりも早くなるのかも知れません。ただ、メンバー同士の仲がよく優しさに溢れていて、居心地がよいのが乃木坂なので、ずっといたい気持ちと卒業への思いが入り混じった状態で活動しているメンバーは少なからずいるのかな、と思った記事でした。

乃木坂というグループでは、加入して1～2年くらいは自身を知ってもらう時期であり、その間にある程度のアピールや成長ができないと、グループ内の序列はほぼ固定してしまい、それを覆して上位に食い込むのが難しくなってしまう。
そうしている間に次の期が加入して、自身の推しが減ることはあっても増えることはほとんどない。

今回卒業の二人も選抜云々を理由にはしていないが、先が見えてしまったんだろう。もっと人気があれば本人の気持ちも変わるだろうし、そもそも周りも残ってくれるように働きかけていたと思う。

とはいえ矢久保は在籍期間は7年以上で、橋本や生駒よりも長い。大学との両立もあったし大変だったと思う。松尾は最近になってプチブレイクしたような流れもあり惜しいが、やり切ったという気持ちも本当だろうな。

アイドルは続けていくのが一番大変なのです。乃木坂は出入りが激しいグループで、競争も激しく楽しいばかりではありません。乃木坂に入っただけで凄いのに、卒業するまでグループ内で戦わなければいけません。でも元乃木坂いう看板は大きく、メリットになります。在籍中に自分の個性を磨いて卒業後に使える人材になっていれば芸能活動も波に乗れます。卒業は悲しいですけどね。

本人がグループ内でどの立ち位置や収入なのかも
大きな差があると思います。
白石麻衣や秋元真夏は乃木坂一期生でグループの顔。
運営から「次世代が固まるまで何とか残ってくれ」と
引き留めもされ続けてきた上位メンバー。
現在最年長の吉田はアンダー常連で選抜活動は
山下美月が卒業シングルで「３期生全員でやりたい」
の要望による１回のみ。
卒業すれば芸能活動は困難であろうし、今も在籍している。
今回の松尾と矢久保は２３歳などまだ若いが、
１０代から在籍して選抜経験が１回と０回のアンダー常連。
勝負とも言える一番若いアイドル最盛期に結果が出なかったことで
大学を卒業して社会人になる方向に素早く舵を切ったと思う。
アンダー常連でも、卒業後に山崎怜奈のコメンテーターや
舞台女優として見出された中村麗乃のように
芸能界に残れるメンバーもいるが、相対的に消えていく子が多い。
引退というのも賢明な判断に思う。

乃木坂だとほとんどの娘が高校生の頃から乃木坂で活動してきたわけで、二十代前半〜半ばで卒業はある意味大学を卒業するようなもの。５年程度で次の青春と人生を考えるものだろう。そのまま芸能界で頑張る気持ちがあるのか、それとも一般の社会に行くのか。
白石は「順番待ち」的なところがあったみたいだし、橋本は５thバスラで卒業している。早いか遅いかの問題は今さらだろう。
本人が「やりきった」と本心から言えるのなら、ファンとしては仕方がないとしか思うしかない。

乃木坂に在籍していた樋口日奈さんが卒業時に楽しい時に辞めると、いい思い出で終われるもコメントしてたのを覚えている。

アンダーメンバーから師事されていた樋口さんがそういうのであれば、今の在籍メンバーにもそういう考え方が浸透してきているのだと思う。

オーディションで松尾さん１４歳で応募１６歳で乃木坂加入決して短い期間だとは思えない。１０代の考えと２０代の考えで変わるのは当たり前将来のビジョン、恋愛、結婚現実的に考える時期だと思う。せっかく入った芸能界続けるのも道だし立ち止まって違う道に進むの個人の自由選択。淋しい気持ちあるが幸せになる選択なら応援したい。

メンバーの頑張る姿は評価しますが、そこで得たものを自分の今後の人生につなげることが大切だと思います。最終オーディションでデビューする間近に辞退したり、加入したけど短期間で辞めた坂道グループの方々もいらっしゃいます。それは個人差があってのものなので静かに見守っていきたいですね。