「平手友梨奈という人は気になっていたので」アニメ雑誌『アニメージュ』統括プロデューサー大野修一さん、自身のコラムで欅坂46『不協和音』の「僕は嫌だ」に触れる

欅坂46平手が叫ぶ「僕は嫌だ!」の起源は『ダイターン3』なのか?

  • 冬の某日「吾妻ひでおファン葬」にうかがい、『響』のコミックス完結篇を買い、そろそろ『無敵鋼人ダイターン3』ボックスの発売だと思い出す――「僕は嫌だ」の、僕って何。

    【濃縮コラム】<現実逃避に首ったけ⁉(1)>「僕は嫌だ」の、僕って何

     先に吾妻先生の追悼記事も記しましたが、私の話は連鎖的に跳んでいくので、展開が唐突だと思う方はご容赦ください。とーとつですがアルジャーノンにはなたばをあげてやってください――『やけくそ天使』より、ということで。

     11月30日、吾妻ひでお先生の没日から49日を迎えての「ファン葬」が築地・本願寺で開催され、ファンの皆さまの前の関係者の献花に参加いたしました。

    中略

    そうそう『響』は1巻から面白く、人にも勧めていたりしたのだが、映画も観ましたよ。

     私のアイドル関係の素養は、10代のころは薬師丸ひろ子(年寄なのでね)で、ずっと飛んで吉田豪氏が初期のももいろクローバーをラジオなどで絶賛していた折に仕事をしていたので(このころ作ったのが『サブカル・スーパースター鬱伝』です)、いつしかももクロを追いかけていたり、ぐんぐん増えていった吉田氏のアイドル仕事を確認していたぐらいで、坂道の皆さんについては詳しくなかったのですが、『不協和音』で「僕は嫌だ!」と言うのを聞いて、

     『ダイターン3』じゃん‼

     と思ってから、平手友梨奈という人は気になっていたので観たら、良い映画だったので嬉しく思った次第でした(自分が人に勧めるくらい好きでも、あまり売れてる気配のなさそうな本はありますからね。『響』は売れて、ほんとうによかった。近年のコミックスでは岡田屋鉄蔵『口入屋兇次』は大傑作だから、もっと続いてほしかったな)。

     ということで、アドホック1Fは映像ソフトを販売しており、『無敵鋼人ダイターン3 Blu-ray BOX』の発売が直前となっていることを思い起こす。

     そう、だから、あの頃の「僕」も「嫌」だったんだよ。

     1978年春から始まった『ダイターン3』の最終回が放送されたのは1979年、私が15才になったばかりで、盗んだバイクで走り出さないタイプの方法で「現実逃避」をしていたから、放送開始以来のコメディ路線が転調した最終回で、敵の女性幹部(?)コロスの死のエピソードから、今でいうチャラ男のようにふるまってもいた破嵐万丈の絞り出した「僕は嫌だ」という謎をはらんだセリフ、そして番組最後のギャリソン時田が口ずさむ主題歌――といった展開には感動した。『海のトリトン』『無敵超人ザンボット3』と『機動戦士ガンダム』の間に挟まれていて評価的には谷間のように思われているかもしれないが、『ダイターン』は本当に深みのある名作だと今でも思う。

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アニメージュプラス より引用しました

欅坂46 『不協和音』

引用元:
http://rio2016.5ch.net/keyakizaka46/